プロが使うグローブクロス
■グローブクロスとは
グローブ状のクロスで主にクリーム塗布後に余分なクリームを取り、ツヤを出すために使います。
正直な話、ネル生地などのクロスの乾拭きでも代用できますが、
グローブクロスを使用すると効率よく作業ができ、簡単にツヤ出しができます。
プロの職人は迅速に美しく仕上げる必要があるため、グローブクロスを使うお店も多いです。
■グローブクロスのご紹介
今回は一番グレードの高い天然のエゾジカ革を使用したものをご紹介します。
表裏によって素材が異なります。
○ボア面
ボア面はポリエステルで出来ております。ふわふわした手触りが特徴的です。
クリーム塗布後はこちらの面を使い、磨き上げます。
通常の靴磨きでしたら表面のみの使用します。
○裏面
裏面にはエゾジカ革の裏革を使用して起毛立ちしております。
このエゾジカ面は鏡面磨きをするときに使います。
※鏡面磨きとはワックスを厚塗りして光沢を出す技法です。
鏡面磨きはワックスと水を用いて磨いていくのですが、指の力加減や付ける水の量を間違えるとなかなか光らず、また慣れている方でも30分は時間がかかる上級者向けの磨き方になります。
■グローブクロスを使った鏡面磨き
①表面をきれいにし、クリームを塗布してブラッシング、クロスで余分なクリームを拭き取ります。
②鏡面したい箇所に、ワックスを毛穴に押し込むイメージで厚塗りしベースを作ります。
③3分ほど乾燥させます。
④霧吹きなどでグローブクロスのボア面を軽く湿らせ磨きます。
⑤エゾジカ革の面も同様に軽く湿らせ磨きます。
以上で出来上がりです。
ネル生地でやる鏡面磨きに比べるとワックスの塗る量が少ないので、層の厚みに関しては劣ってしまいますが、
生地の跡が残らず、なにより半分ほどの時間でできるのがポイントです。
■まとめ
今回、ご紹介しましたエゾジカ革のグローブクロスは3000円近くする少しお高めなクロスですが、一度使うともう手放せないケア用品です。
特に普段から鏡面磨きをしている方、またこれからチャレンジしたいという方には特におすすめです。
注意点は、グローブクロスもブラシ同様、色が付きますので、色ごとに使い分けることをおすすめします。
ぜひ、お試しください。
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