艶感が段違いクリームの特性を知る

靴磨き用のクリームは沢山ありますが、同じ瓶に入っているクリームでも

内容に含まれる成分によって違います。

今回はクリームの種類や成分によっての光沢の出方の違いを解説していきます。


◆靴クリームにはどのような種類があるのか?

靴クリームは大きく分類すると2つ種類があります。


㈰乳化性クリーム

簡単に説明すると水と油を乳化剤で混ぜ合わせたクリームです。

効果としては革に潤いを与え適度な光沢をだします。

乳化性の中でもより目的にあわせた配合率の違うクリームが複数存在します。


㈪油性クリーム

油脂を使用したクリームで蜜蝋やシアバター、アルガンオイルなどを使用し靴に

光沢を出すことに優れた乳化性のクリーム。

固形WAXの中間にあたり、メインの成分が油脂なのでクリームと同じ感覚で

使用でき簡単に艶を出すことができます。


〇乳化性クリームの種類

乳化性クリームにも種類が何種類か存在しますので代表例を何点か紹介します。

  • デリケートクリーム

あらゆるすスムースレザー製品に適応するゼリー状の保湿クリーム。

保湿メインなので艶はでません。

  • アニリンカーフクリーム

ソフトで繊細なレザー用の保革クリーム透明感のある艶とベールを表側に与える。

  • シュークリーム

乳化性の代表ともいえるクリームで各色あり潤いと柔軟性、光沢を出し補色効果もある。


上記の種類は、クリームの配合率に違いはありますが、

各シューケアメーカーで販売されています。


〇油性クリームの種類

油性クリームは乳化製クリームと違い種類は1種類のみ。

各メーカによって製品の違いがあります。

油性クリームの代表製品を何点か紹介します

  • サフィールノワール

ビーズワックスやシアバターを配合した保湿成分が高く、着色力が強いクリーム。

光沢感はかなり強いです。

サフィールはフランスに本社を持つアベル社が展開する高級シューケアメーカーです。

  • ・ブートブラックアーティストパレット

天然アルガンオイルが配合された保湿力もあり、防水性も兼ね備えたクリームです。

濡れたような美しい光沢がでます。

ブートブラックは日本を代表するシューケアメーカーのコロンブス社が

展開するブランドです。


◆まとめ

㈰艶感を抑え、マッドに仕上げたい時はデリケートクリーム(乳化性)

㈪適度に艶感を出したい時はシュークリーム(乳化性)

㈫しっかりと艶感を出したい時は油性クリーム(油性)


クリームを使い分けるだけで靴の印象は大きく変化します。

ぜひ靴磨きの際はクリームの特性を生かして自分好みの靴磨きを行ってみてください。

プロがこだわる靴磨きグッズ

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