プロが選ぶ手植えブラシ
靴磨きのブラシにも様々な種類があります。
大きさ、素材など違いは沢山ありますが、とりわけ使い心地に一番違いがでるのは
ブラシの作り方の違いになります。
何故靴磨きのプロが手植えブラシを使うのかご説明いたします。
◆なぜ靴磨き用ブラシに価格差があるのか?
靴磨き用のブラシは500円ほどのものもあれば10,000円を超える物までさまざま。
何故そこまで価格差がでるかというと、大きく分けて3つ理由があります。
㈰ブラシのサイズ
大きくなればなるほど使う素材量が増えます。
㈪ブラシの素材
天然素材は化学繊維よりも高額になります。
㈫製法の違い
手作りか機械で作るか
タイトルにある手植えブラシとは、職人が1本1本手作りで作っているブラシを指します。
◆手植えブラシと機械植のブラシの違いとは?
〇機械植え
機械で大量生産できて安価に購入できます。
製造上、毛材を金属で固定して圧着して止めているので毛が抜けやすいがデメリット。
ブラシも靴磨きを行うたびに毛が育っていき磨きやすくなりますが、
毛が抜けていくと使いずらくなっていき最終的には使用できなくなってしまいます。
分類的には消耗品になるので、大量に靴を磨く人には長期的な目線で見ると不向きです。
〇手植え
熟練のブラシ職人がテグスや鋼糸を使用して一穴ずつ丁寧に毛材を植え込み、
毛が抜けずらい頑丈な作りのブラシ。
機械式に比べると圧倒的に目が細かく全体のバランスを考え毛の量も調整されている為、
より靴磨きに適したブラシになってます。
ブラシを育てるという観点では、育ったブラシを長期的に使用でき年間で
何千足も磨く靴磨きのプロが使うのに適しています。
大げさに表現すると、通常使用であれば世代を跨いで使えるとの声もあるほど。
育ったブラシの使いやすさは新品のブラシとは段違いです。
もちろん、機械植え、手植え、使う人の環境によって利点が違うのでどちらが
良いかは明確に決めることはできません。
しかし、これから靴磨きを趣味で始めようと思われている方は、1本手植えブラシを
購入されることをおすすめします。
きっと、趣味の靴磨きに長く連れ添ってくれるパートナーになると思います。
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